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マスターの寝言・・・ギターたち②

アコギ

2008年1月5日の日記より





部屋の主が寝静まった深夜
ベット横に吊してあるギター3本が
さわってもいないのにかすかに振動しはじめる
3本ともお互いに応えあうように振動しはじめる
まるでひそひそと声のように。

ギブソン(以下ギ)「ねえねえね、起きてる?」
テイラー(以下テ)「あらギブねえさん、こんばんわ!!」
ギ「し、声が大きいわよ、マスターが起きちゃうわよ」
テイラー「はぁ、そうですね、気をつけます」
モーリス(以下モ)「ね、眠いでちゅ」

ギ「みんな寒くない?」
テ「そりゃ、裸でつるされてるんですから・・・」
モ「しゃむいでしゅ」
ギ「そうよね、マスター、スパルタだなんて言って、私たちケースから出しっぱなしで 
  しかもネックをのばすとか言って常時釣り下げ、しかも裸で」
テ「何とかの趣味の人ががやる放置プレイ、みたいですよね」
モ「あ、その趣味のこと、もっと聞きたいでしゅ」
ギ「まあ、子供だと思っていたら・・・そろそろ大人の仲間入り・・・」
モ「ぼく、もう2才、だんだん鳴ってきたもんね」
テ「あ、急に口調かわった、まいいか」
ギ「そうそ、大人になりかけのモーちゃんも聞いて、
  最近のマスター、どう思う?」
テ「ああ、マスター去年後半から弾いてくれる機会が増えましたね」
ギ「そうよね、あたしもいろんなとこで弾いてもらったわ」
モ「僕なんかサドルとナット削られたよう」
ギ「モーちゃん、若いからマスター、自分好みに調整したいんでしょう、
  素人だからたいしたこと出来ないでしょうけど」
モ「僕、一度マスターにスタジオで弾いてもらったんだ、初めてで
  気持ちよかった」
ギ「そうだったかしら、あのときはテイラー君やアタシじゃなくてモーちゃんご指名だったのね」
モ「一人前にあつかってくれたと思うとうれしいな」
テ「マスター、ああみえても愛情深いからな、愛のある放置プレイ」
ギ「まあ、それで私たちそこそこのコンディションでいられるからいいのよ」
テ「そうですね」
モ「ギターは風邪ひかないし」
ギ「それで、あの愛情深いマスター、このところフォーク居酒屋だの、老人施設だの公民館だの
  よく私たちを連れて行くわね」
テ「そうですよね、僕はフォーク居酒屋に一回、あとは公民館、フォーク村例会が主でしたね」
ギ「あたしはフォーク居酒屋2回、カラオケボックス2回、老人施設1回」
テ「さすが姉さん、出動回数が多いですね。」
モ「マスターが部屋で弾くときは僕が一番」
ギ「そうね、練習はモーちゃんで、がおおいのね」
ギ「そうそうそ、で話なんだけど、マスター、ライブちょこちょこやり始めたでしょう
  でね、まわりから、良いギター持ってますねってよく言われるんだって」
テ「ほめられていますね、嬉しいな」
モ「僕まだまだだけど、ギブ姉さんの音量とガシガシ音色、それからテイラー兄さんの上品な音、
  良いと思いますよ」
ギ「モーちゃんももう少しであなたらしい鳴りになるわよ、たのしみだわ」
テ「こうしてみるとマスター、ギター運はいいみたいですね」
ギ「みたいね、でね、マスターが言うには、みんなギターをほめるが、
  何故弾いている自分のテク を話題にしないんだ、って」
テ「・・・マスターの弾き方、ワンパタ・・・じゃなくて落ちついて最低限の演奏で、
  ・・・そのう、そ、歌の邪魔にならない、弾き方だから・・・」
ギ「そうね、アルペジオ、スリーフィンガー、ストローク、は安定して弾けるみたいだけど
  それだけと言えばそれだけ」
モ「そう言えば僕、フィンガーピッキング用に作られているはず、弾き語りの伴奏だけでは
  物足りない気持ちもあるんだな」
テ「僕も本来はそう、押尾コータローさんも僕と同じタイプ使っているし」
ギ「マスターに押尾さんのテクなど求めようないわね、
  私だってブルーズでアドリブ、ボトルネッ クとかで弾いてもらいたいもんだわ」
モ「つまりギターはよいけれどテクは凡庸ってことですね」
ギ「モーちゃん、それ言っちゃおしまい(^_^; あらギターなのにスマイルマークだわ、
  いいわ、どうせはじめからリアリティないから、この会話」
テ「でも、人前で弾いて、よいギターと言われるからは、それなりに弾くからなんでしょうね」
ギ「そうね、あたしたちギターがほめられるのはマスターがちゃんと弾いているからよ
  マスター自信持った方がいいわ・・・でもどうしてマスターって影が薄いのかしら」
テ「あ、記念写真にうつらず、フォーク村の忘年会の一本締めもやれなかった」
ギ「そうよね、でこの前の、フォーク居酒屋の忘年会でも、他の常連さんが、出番目白押しの中
  強引に割り込んで歌っていたのにマスター、それが出来なくて
  自分に声かけられるのずっと待ってて、それで飲み過ぎて結局最初だけで、
  あとはステージに上がれなかった」
テ「マスター最初、店内の子供が気になって歌いたいうた歌えなかったといってましたね」
モ「マスター、子供無視出来ないんですかね」
ギ「マスター前もフォーク居酒屋で子供に気に入られて
  自分の演奏よりもその子にギター教えていたもの、
  その時は子供のお父さんにビール奢ってもらっていたようだけど」
テ「居酒屋でも、フォーク村でもガンガン自分をアッピールして
  歌いまくる聴かせまくる、そんな押しの強さがほしい、と思ったりして」
ギ「そうね、でも老人施設でのボランティアライブ、
  あれは結局マスターのひとり舞台だったでしょう?
  ご老人にどうしたら喜んでもらえるか? 
  自分が自分がっていう自己主張よりそんな風なことが性に合っている人なのよ」
テ「ああ、あのボランティアライブね、
  マスター終わったら汗だくだったっていうけど、
  居酒屋でなつかしの流行歌を歌いながす連中の間でうたうより、
  充実してたって言ってましたね」
ギ「あたしもマスターと長いからマスターの性格がうつってきたのかしら、
  あのね、そのボランティアライブが終わったあと車椅子のおばあちゃんがね、
  マスターと握手しにわざわざ来てくれて、ついでにアタシのボディも撫でてくれたの、
  笑顔でね、嬉しかったわ」
モ「マスター、老人と子供には波長があうんだ」
ギ「そこまではないと思うんだけど、ま、嫌いではないようね」
テ「老人と子供・・・その中間が・・・な・・・い」
ギ「そうね、それも女性・・・マスターのレパーリーに男女の愛を歌ったもの少ないはずよ」
モ「マスター、ワンコも好きです」
ギ「考えてみれば変な人よね、マスターは、性同一何とかでもないし」
テ「そういえば欲求不満になって当然のマスター最近歯ぎしりしませんね」
モ「そうだ、以前はすごかった」
ギ「年だからね、でも最近寝言言うのよ」
テ「寝言、ですか・・・なんだろ」
ギ「あら、聞いたことない?」
モ「そういえば、この前なんか、もにゃもにゃ言ってたような・・・」
ギ「私ははっきり聞いたわ・・・女の人の名前よ」
テ・モ「お・ん・な・の・ひ・と!!」
ギ「驚いた?そうなのよ」
テ「マスターも人の子、一人前に性欲恋愛欲もあるってしかるべきですけど」
モ「ギブ姉さん、その女の人の名は・・・?」
ギ「そうね、寝言で名を呼ぶからにはそうとうね、おもっているのかも」
テ・モ「その名を教えて!!」
ギ「それじゃ教えるわね」
ギ「その名は」
テ・モ「その名は!!」



マスター「う~ん、なんだ話し声がしてたようだけど、酔っぱらって寝たから
     変なゆめみたか?
     トイレいってこよおっと おおさぶぅ」





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