『ぼくはうれしい』

そして夜々には 重たい地球が あらゆる星の群から 寂廖のなかへ落ちる われわれはみんな落ちる この手も落ちる ほかをごらん 落下はすべてにあるのだ けれども ただひとり この落下を 限りなくやさしく その両手に支えている者がある

―――リルケ―――

 

ぼくはうれしい

君には少し重さがあるらしい

君が出会うこと すなわち消滅

消滅すなわち死

でも君は宇宙を通り抜けようとする

君の名はニュートリノ

 

何百メートルの岩盤の下

まぶたのおく深く

巨大な地下湖を

つつましく光らせる

君の孤独

 

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・・・もしニュートリノに『意識』があったらということを もうずいぶん以前から考えていました。 あらゆる物質を空気のように通り抜けるニュートリノ 彼に意識があったら何を見る?